2017年4月 2日 (日)

小中学校の放射線教育って?

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今日は福島市での取材でした。
小中学校の放射線教育のあり方を
福島県二本松市の小中学校にて

3年前から出前授業を実践している、

放射能衛生学者・木村真三先生からお話をお聞きしました。


現在、福島県では

1年に2時間の放射能汚染についての授業が実施されています。

生活科などの時間を充てているいる学校が多いとのこと。

ところが県が配布している副読本は

残念ながら保護者からは

「これでは放射線教育として満足できない」という声が

あがっているのが現状。

どういう教本が必要なのか、

どんな授業であるべきなのか、

子ども達に伝えるべきことは何か。

そんなことを

二本松市の実践内容をモデルケースに考えた2時間でした。

(模擬授業1時間+質疑応答1時間)


・・・のはずが、

質疑応答だけでなんと1時間も超過してしまいました!

2時間に及ぶ質疑応答って・・・私は初めて体験しました。

参加者から次々に質問が投げかけられ、

会場は白熱した雰囲気が漂っていました。

この熱さこそが

子どもの教育に必要なのでしょうね。

私も質問させてもらいましたが、

参加者の気合いに圧倒されました。



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これは福島県二本松市の小中学校で実際に使われている

教本のコピー。

二本松市が現地の小中学校の先生、専門家と協働で

数年かけて作った放射線教育の教科書です。




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「安全です」だけではなく、

「次にまた原発事故が起きたらどう対処すればよい?」など
「力強く生きるため」の
とても実践的なことが明確な表現で書かれています。

日本は海沿いに50基を超える原発がある国です。

こういう教本と授業を
全国の学校で、是非取り入れてもらいたい!と思いました。


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今回、取材でお邪魔させてもらったのは

こちらの↑「ふくしま30年プロジェクト」さんが企画された勉強会。

これからの福島、日本にとって

大切なことを知るための勉強会を開催されています。

今年度は6回の勉強会を予定されていて、

各回、とても勉強になる内容なので

私もできるだけ参加させてもらおうと思っています。

福島市の方、近郊の方、

近県にお住いの方は是非一度、参加してみてくださいね。

(原則として毎回無料で参加できるようです)


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ご参考までに
今回講師として登壇して下さった木村真三先生の本です。
放射線衛生学者という放射能のプロとして
原発事故翌日から福島にて活動をしていらっしゃった
壮絶な記録本。


当時、社会に出されなかった信じられないデータや
社会的なからくりを知ることができて
驚きの連続でした。
それでも人間には立ち向かう力があること、
わかりやすい文章で書かれていること、
市民に寄り添う科学者として
公正な立場を貫く姿に感妙を受けました。
先行きに不安を感じることだらけの日本ですが
諦めそうになったら、読むと力づけられるかもしれません。


「関心を持ってくれる人がどんなに少なくても
僕は一喜一憂しない。
少なくても仲間を増やして繋げていく。
そうやって諦めずに闘えるタイミングを待つんです」
今日の模擬授業で私が一番印象に残った、
木村先生の言葉です。



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