震災後設立した「からだとこころの救急箱」は
2011年3月23日から
被災した女性のための情報提供と
専門医による無料メール医療相談を中心に活動をおこなってきました。
そして震災半年が経過し
女性のための情報提供の場や、相談窓口が開設され
未だ充分ではありませんが、医療施設の状況が安定してきたことから
9月11日をもって半年間の活動を終了させて頂きました。
この「からだとこころの救急箱」を立ち上げた当時は
女性のための有益な情報を提供する場が少なく
チェーンメールなどによる情報の混乱が起こっていました。
地域の総合病院は救命救急センターとなり
個人病院はガソリン不足で医師、看護師が出勤できないため閉鎖され
被災地に住む多くの人々は病院に行くことができず、
体の不調をガマンせざるを得ない状況でした。
そのような状況で、全国の医師、専門職の方々のご協力のもと
女性に必要な情報とメールによる無料医療相談を提供させてもらえたことは
被災地に住まう私自身にとって、大変有り難いことです。
このサイトは被災地の方々だけではなく、
被災地の現状を知るツールとして全国の皆さんにご覧頂いておりました。
震災の影響が、被災地だけではなく全国に広がっている今、
全国民が被災者です。
日本全体の問題として
そして自分自身の問題として
風化させない努力が必要であることは言うまでもありません。
そのためにも「からだとこころの救急箱」のブログ記事を整理、
抜粋し、過去の写真とともに
「震災のキオク」として残すことにしました。
過去の震災の記録として、
そして次なる災害の教訓として、
未来の子ども達、女性達のために
お役立て頂きますと幸いです。
そして今後も運営代表者・井上は
個人ブログの記事や写真を通して
東北の現状を皆さんにお伝えしていきます。
そうして『今』を紡いで未来を作り上げる作業を
皆さんと共に続けていくことが出来たらと願っています。
2011年春。
あの混沌とした時期に共に立ち上がり
活動に参加して下さった医師の皆さん、
専門職の皆さん、
NPOのの皆さん、
ご協力頂いた企業の皆さん、
そしてこのサイトをご覧頂き、活動に賛同して下さった皆さん
ありがとうございました。
皆さんの温かいお気持ちに心から感謝しております。
「からだとこころの救急箱」運営代表者